Baseball Column

監督の位置付けを考える [by pacificnavi]

監督の位置付けを考える [by pacificnavi]

2003.9.23記

この時期は来期のチーム編成についての話題が絶えない。特にチームの指揮官である監督交代報道が多いように思われる。成績不振に終わったチームはその責任の矛先を指揮官に向け、監督交代という手段を選ぶ球団が増えてきているような気がする。

今月9日には、中日山田監督がシーズン中にも関わらず“休養”扱いで事実上解任・・。残り試合は代行の佐々木ヘッドが指揮をとっているが後任は白紙状態である。また西武伊原監督の退任も確実視されている(報道)。昨年就任1年目でリーグ優勝は飾ったものの日本シリーズでは0勝4敗と惨敗・・。今期は混戦までは持ち込んだが、ダイエーに首位を明渡している。当初から伊東勤監督誕生までの“繋ぎ”役という暫定指揮という意味合いが強かっただけにその時期が来た、ということだろう。他にもロッテ、オリックスなども新体制必至だ。

ここで大切なことは“監督”の位置付けである。企業であれば、社長・部長・営業所長で役割や振る舞いが随分と違ってくる。チームに於ける監督をどういった位置付けで権限を与えるかによって動き方が変わってくると思う。原監督の去就問題が明るみに出たのは、球団側と現場サイドでの意見の対立とされている。フロントが球団人事に介入し監督の権限を剥奪したところから事態が急変した。要はチーム作りといったスタートの部分で釘を差されたことになる。社長であれば信頼のおける役員、部長連中を配置するだろうし、部長にしても気心知れた所長を手元に置きたいと思うのは当然のこと。それがチーム作りに於いて一番の近道であり効率的だからだ。そこに権限がないとなると指揮というより現場の士気が下がってしまうだけ。一体感の中でしかチームは強くならないものだと思う。

また企業でも天下りより、生え抜きの方が伝統や歴史に馴染み深いから溶け込み易いというメリットがある。生え抜き以外の役員にありがちなのは“俺流”を押し付けるやり方である。大改革が必要な時はこちらの方が有効だ。これで上手く機能したのは阪神タイガース。星野流を貫き、先手を打って行動を起こすことでフロントの意識までを変えた。しかしこれは星野監督ならでは・・である。やはり、指揮をとる監督は企業精神だったりフロントと一体感がなければ難しい。今回の原政権はフロントとの一体感、信頼関係を失ったところから崩れていった。山田監督はOBでなかったところにやりにくさもあったのかもしれない。原、山田、伊原と短期政権が目立つが、球団は現場に対する支援(理解)にもっと力を注いで欲しい。高いところから見ていろいろ決められてもチームは機能しないのである。そしてどういうチーム作りを目指すか?ビジョンを描いたのちの抜擢であって欲しい。

by pacificnavi

Last Update : 2004/02/10 09:28