今年の1月暮れ・・「命名権」売却で世間を騒がせた近鉄バファローズが6月13日にオリックスブルーウェーブとの合併プランを発表。日本プロ野球界を揺るがす大きな問題として激震が走った。布石はあった。命名権売却を受け入れられなかったことで球団経営の限界説が浮き彫りになった。また年間40億とも言われる赤字を出し、親会社からの援助も期待できずに踏み切った合併・・。近鉄に限らず球団経営はどこも苦しい状況にあることは確かだ。
年々高騰する選手の年俸。これは平成5年に導入されたFA制度が大きく影響している。導入以前、選手の平均年俸は2000万そこそこだったが、昨年では3800万と約倍にまで上昇。さらには不公平なドラフト制度も運営コストを圧迫した。逆指名から自由獲得枠へと移行していった現行のドラフト制度では多額の裏金が流れているとまで噂されている。まだプロでの実績もない未知数の選手に億単位の金額が払われているとなるとビジネス上大問題だ。出来上がってもいない商品に多額の投資を費やしているのと同じ。こういう企業は真っ先に倒産してしまう。話題欲しさ、選手の持つネームブランド欲しさに高額な契約金が裏で支払われているのだ。こうやって運営コストは年々高まっていった。それに比べ減る一方の収入・・・スター選手が居ても球場まで足を運ばせるまでの努力を怠ってきたせいで入場者数は横ばいもしくは微増。TV放映料も期待できずでは赤字が膨らむのも目に見えた結果だったのかもしれない。
予告先発、プレーオフ導入、マンデーパ・リーグといろいろな手を打ってきたように思えるが大きな成果は得られないまま終わっている。資金力のある球団が一人勝ちするような構造システム自体を見直す時期に来ているのかもしれない。プロ野球は実力伯仲のゲームがあって初めて盛り上がるもの。昨年の日本シリーズこそプロ野球の象徴だったのではないだろうか。またファンあってのプロ野球ということを忘れてはならないと思う。1つの球団が無くなるということは、長年応援してきたファンにとっては大きな衝撃となる。または裾野の野球少年への影響、野球離れが加速する恐れも出てくる。ファンに愛想を尽かされるようになっては元も子もない。もっと球団それぞれが現実的な経営改革を考えないと第2の合併球団が出てきてもおかしくない状況にきているのは確かだ。球界全体が球団の人気格差、経営格差について議論していかないことにはこの問題は先に進まないだろう。
by pacificnavi
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