Baseball Column

おっさんたちの5月 [by KENKEN]

おっさんたちの5月 [by KENKEN]

なぜだかホークスとライオンズが先を走っている。私の楽観的予想に反し、大方の解説者の予想通りに、バファローズは低迷し、札幌へ移った新生ファイターズも苦しい。マリーンズは10連敗の泥沼を抜け出し、ブルーウェーブはとにかく打ちまくって5割弱を維持している。4月のパ・リーグをおさらいするとこんな感じだ。

先頭の2チームも投手陣の故障が多く、大きな不安を抱えている。勝ちパターンの投手リレーすらはっきりとしていないのだから、このまますんなり二強四弱とはいかないだろう。そもそも三位まで出場できるプレーオフ制をおもしろくするためにも、二強を走らせるわけにはいかない。

それでも上位にいるのはわけがあって、それは若手の台頭だ。ライオンズは稼頭央の穴を埋めている中島・大島など野手陣、ホークスはルーキー投手の馬原・三瀬。他のチームで目に付くのはファイターズの小田ぐらいだろうか。若い伸び盛りの選手は見ていて気持ちがよい。

しかしやっぱりよく分からない。ライオンズとホークスは誰が精神的支柱になっているのだろうか。活躍している和田(L)と松中(H)にリーダーシップがあるようには見えないのだが。あるいは、そんなことはチームの浮沈に関係ないのだろうか。リーダーシップの面から見て、ブルーウェーブが去年より強い理由は分かる。おそらく伊原監督だ。若くておとなしい選手が多いブルーウェーブは鉄拳監督にケツを叩かれながら必死でやっている。去年の阪神との違いは客が付いてこないこと。球場の雰囲気まで変えはじめたらビックウェーブはやってくる。

リーグをおもしろくするのはおっさんだ。マリーンズの黒木、ファイターズの岩本、バファローズの中村。ファイターズは野手陣は若手中心のチームなので新庄がノリノリになっていくかだろう。マリーンズは10連敗最後の黒木の粘投から3連勝、野手では初芝、堀が要所を占めている。小宮山も味がある。バファローズ投手陣は30代後半ばかり。川尻・加藤伸一・吉田豊彦、おっさんたちが汗びっしょり、一球一球投
げ込む姿は美しい。そして30歳としてはあまりにもおっさん臭い中村紀洋の当たりがでてきた最下位バファローズの攻勢は近い!

アメリカの野球映画のすべてがそうであるように、ドラマを生むのは常に熱いおっさんだ。彼らの5月に期待しよう。

by kenken
Sports NUTS!

Last Update : 2004/05/01 12:16