Baseball Column

2004年 パ・リーグ展望 [by 俺言]

2004年 パ・リーグ展望 [by 俺言]

 2004年、パリーグは大きく変わる。「プレーオフ制」の導入だ。公式戦(135試合制)の1〜3位が出場権を持つ。まず3試合制の「第1ステージ」で2、3位が戦い、勝者と1位が5試合制の「第2ステージ」で対戦し、日本シリーズの出場権を争う。というものだ。制度そのものの問題点は特にここでは述べないが、ここ数年のAクラス,Bクラスの格差を考えるとどのチームにも優勝がありえるのではないか。

 昨年、投打とも質量高く5球団を圧倒する形でペナントを制したダイエー。去年活躍した先発のほとんどが20代前半ということもあり、今年も万全である。20勝を挙げた斉藤に2ケタ左腕コンビ、杉内・和田。ケガで1年間フルに働けなかったにも関わらず、8勝と潜在能力の高さを見せつけた新垣、安定感はなかったものの、3年目の今年一気に素質開花の可能性を秘めた寺原と5人は確定だ。そして今年も地元・九州共立大学から自由獲得枠で馬原が入団。大学4年間で通算30勝を挙げた即戦力ルーキーである。新守護神メルカドの調子次第ではストッパー起用もある、中継ぎでは昨年、ドジャースAAA級でノーヒットノーランを成し遂げた変則左腕・グーリンを獲得した。やや、主力と控え組の格差はあるものの投手陣に死角はなさそうだ。今オフ、小久保の不可解なトレードや村松のFA移籍があったが、井口の残留は大きい。今ダイエー打者陣は主力が20代後半から30代前半にかけてと円熟期にある。井口・バルデス・城島・松中の100打点カルテットに日本シリーズで、今年の活躍を予感させたズレータがいる。問題はこれら主力組が故障した時の控えが見当たらない点である。ただ、前述した投手陣が大きな故障の無い限り、Aクラス入りは間違いない。

 伊東新監督の元、首位奪回をもくろむ西武ライオンズ。松井稼夫央の抜けた穴は大きい。4年目の中島を後継者に任命したということだが、あれだけ実績を残した選手の代役はなかなか難しい。前ロッテのフェルナンデスを獲得したのは、非常に大きい。去年シーズン開幕後の来日だったが、.303 32本 100打点と数字を残した選手である。和田・カブレラ・フェルナンデスのクリーンアップはダイエーにも遜色はない。このクリーンアップを生かすも殺すも、松井が抜けて1番に座る小関次第であろう。投手陣に目を向けると楽しみな投手が多い。去年松坂に次ぐ10勝を挙げた後藤。防御率5.22ながらも11勝を挙げた三井。中継ぎ、先発と46試合にフル回転した長田。貴重な左腕の帆足といずれも今年のブレークが期待される。これに安定感のある松坂、失地回復に燃える西口・石井と役者が揃うことを考えると、1年間乗りきる体力は十分ある。

 ローズの抜けた近鉄。穴を埋めるのは川口・益田・鷹野といったところか。特に川口は2001年優勝時に活躍して以降、ポジションの問題もあってか、くすぶり続けているので奮起を期待したい。投手陣は整いつつある。右のエースに成長した岩隈。昨年高卒ルーキーながら2勝を挙げた阿部健太は今年、ブレークの可能性大だ。ドラフト自由獲得枠では社会人No.1投手、香月を獲得。2年続けて結果を出したパウエルと先発は揃う。問題はストッパーである。制球難の声が聞かれるカラスコはどこまでやれるか…。
 近鉄はプレーオフ制のあおりを受ける可能性が最も高いチームであろう。3位死守が命題である。

 バレンタイン監督のチーム改革が楽しみなマリーンズ。オフは補強に積極的に動いた。まず何と言っても、56発男、イ・スンヨプの獲得である。環境の問題もあるが普通にやれれば、かなりの成績を残すのではないか? そしてアグバヤニの獲得。2000年、メッツ時代日本開幕戦において満塁ホームランをはなつなど、長打力に魅力のある選手だ。2人の加入により打線に迫力はついた。投手陣では久々の球界復帰となる小宮山、復活にかけるジョニー黒木と話題は尽きない。去年68勝69敗と5割まであと一歩だったチームだ。9年ぶりのAクラス入りはもちろん、勢いにのって優勝も目指してもらいたい。

 札幌移転に新庄復帰と、何かと注目されるファイターズ。メディア露出の面で新庄効果は絶大のようだが、もちろん、チームにとっても大きなプラスだ。去年、不振だったもののレギュラー外野手だった巨人・入来の交換要員として放出した井出の穴を十分に埋める。速球で勝負する傾向にあるパ・リーグでは、阪神時代以上の成績を残すのではないか。去年.300 14本とブレークした木元に、首位打者争いを最後まで演じた坪井。2年目を迎える31発放ったエチェバリア。球界を代表する打者である小笠原。去年AAA級で結果を出し、2度目の来日となるセギノールと打線は強力だ。さらに今年は、衰えの目立つ田中幸雄に、田中賢介・阿久根などがその座を狙う。投手陣は金村・ミラバル2人では苦しい所に入来が加わった。正田に新人王を取った2002年の投球が戻れば、コマはそろう。今シーズンのファイターズは決して話題が先行しているだけではない。

 昨年、チーム防御率5.95だったオリックス。この数字が全てであろう。1980年に南海が記録した5.63を更新する新記録である。ムーアが加わっただけでは弱い。去年共に4勝に終わった金田・小倉の奮起が必要だ。さらに4勝9敗のマック鈴木、2勝7敗の吉井の元メジャーリーガーもこのままでは終われない。伊原新監督は投手陣の整備が求められる。それに伴い守備力アップも必須である。去年、失策数がチーム合計で実に132。5位のファイターズが83だからいかにその数字が大きいか分かる。もともと組織力を生かす野球が得意の伊原監督だけに、ディフェンス面から改革をつとめて欲しい。

by 俺言

プロ野球俺に言わせろ

Enjoy fully〜熱パを満喫☆に戻る

Last Update : 2004/03/05 20:52