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Hawks2004〜連覇に向けてF
連覇へ向けて〜勝利への執念〜パ東西対抗で鳥越がサヨナラ弾!MVP!

ダイエーホークスがさらに揺れている。小久保移籍の問題は最悪の結末を引き起こしてしまった。選手会一致の“V旅行ボイコット”という前代未聞の問題へと発展したのだ。これは選手らの危機感の現われでもある。このままでは球団自体がおかしくなる・・優勝気分にいつまでも浸っているわけにはいかないという行為としても見て取れる。「それは大変だ」という王監督の言葉がすべて物語っている。球団側の対応に納得しない選手間に漂う球団幹部へ向けられた不信感・・小久保移籍問題は球団姿勢を確かめるのに打ってつけだったのかもしれない。V旅行ボイコットは「何故チームリーダーを放出するのか?」「何故無償なのか?」という以上に「説明がない」事への“無言の抗議”として映る。

これまでのFAに対する球団姿勢に風穴を開けた村松も残留の可能性は極めて低くなってしまった。オリックスとの交渉で破格の4年5億を提示される。村松本人に「うちの社長とは違う」と言わせては球団側も何らかの手を打たないことには示しがつかない。選手とファンを第一に考えるフロントと経営を第一に選手を犠牲にするフロントの違いが明らかとなった瞬間である。村松は条件提示以上に、野球環境へ好意を見せている。選手寿命に大きく影響する天然芝グランドとプレイヤーとしての期待度。「出て行くならどうぞ」から一転して「君が居ないと困る」というだけの慰留行為とは全く異なったプロ球団としての一体感。村松を中心とした攻守の構想が具体的に提示されたことに心を動かされたという感じである。

パ東西対抗では“守備の人鳥越がサヨナラHRでMVPを獲得した。同僚新垣がリードを守れずアシストした形ではあったが、最後の最後までホークスナインがプロ野球界を沸かせてくれた。パ・リーグの人気を支えているのは間違いなくダイエーホークスである。公式戦ではないものの今回のように新垣の失敗をベテラン鳥越が帳消しする一発・・。偶然ではなく、選手一人一人の“勝利への執念”である。その執念さえも消しかねないのが今のフロントの対応・・。選手らに将来への不安、不信感が残るようなら勝利への執念も湧き上がって来なくなるだろう。「環境を変えたい」と残して球団を去った小久保の言葉を球団側は真に受け止めてもらいたい。この言葉と同じく球団幹部が「環境を変えたい」と決意しなければこの先はないと思う。選手会長松中が発した「球団は勝ちたくないんでしょうね」「連覇したい気持ちは薄れた」という言葉は“勝利への執念”が点滅に変わった瞬間であった。経営改善以前に球団幹部の意識改革を行わないことには、チームとしての勝利への執念は2度と点灯しない。そうなると爪を失った鷹は脆くも崩壊してしまうだろう。

現在、チームの危機感と球団側の危機感はまったく違う方向に向かっている。前者は連覇への危機感、後者は経営、存続の危機感である。このままでは交われないままの球団運営となってしまう。繰り返してきた球団側の悪しき習慣を変えなければさらに最悪の事態は免れない。もはやファンは“ダイエー”ホークスの存続を望んでいないのかもしれない。ただし“ホークス”というブランドだけは失いたくない・・・それだけは間違いない。

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2003/11/10
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