top鷹がコラムHawks2004>連覇へ向けて#12

Hawks!2004シーズン〜連覇へ#12
Hawks!2004シーズン〜連覇へ

プレーオフ第2ステージ
倉野がチームを救う6回無失点投球!

L 000 000 100 1
H 000 301 00/ 4


和田、斉藤とローテ主戦級で星を落とし後がないホークスを“谷間のエース”が救った。シーズンでは先発・中継ぎ併用で9勝とフル回転。中継ぎ時は7連続ホールドのパ新記録、先発では当初BW戦専用だったが、7連勝と抜群の安定感を誇った。9勝1敗という数字が示すとおりの快投ぶり。新垣のような剛速球はない。斉藤のような空振りを誘うフォークもない。しかし、倉野には2人にはない“制球力”がある。6回無四球と持ち味を十二分に発揮し2勝2敗のタイに持ち込んだ。

今ステージは先制した方がすべて勝利をものにしてきた展開がある。そういった意味でも先制点の持つ意味がどれだけ重いものかはわかったいた。倉野は低めに制球された直球、変化球であっさり3人を片付ける。立ち上がりに課題のあった帆足も初回を3者凡退。今ステージ初めて初回に走者が出ないスタートとなった。しかし福岡ドームの大歓声が倉野には後押しに、帆足にはプレッシャーとなって徐々に浮き足立っていく・・。帆足は2・3回と2安打ずつされるもなんとか無失点で切り抜けるが、いつ崩れてもおかしくない状況まで追い込まれていた。倉野は2回に連打されるが、出口の好守にも助けられ互いに譲らず3回まで0-0。

4回に試合が動く。そこまで苦しいながらも粘り強く投げてきた帆足であったが、一つの死球をきっかけにリズムを崩してしまった。城島ヒットの後、ズレータに追い込みながらも痛恨のデッドボール。今ステージは四死球絡みの得点シーンが多い。帆足もこのゾーンにはまってしまう。バルデスがヒットで満塁とし、鳥越、川崎、出口と連打され3点を失ってしまった。立ち上がりは克服したが、3回1/3で9安打とホークス打線に攻略され無念のKOで降板・・。

一方、倉野は快調なピッチングで西武打線の反撃を許さない。これまで試合の流れを動かしていた“四球”、“一発”を許さない制球力で凡打の山を築いていく。第2戦和田は四球で崩れ試合を壊した。第3戦斉藤は得点した直後に一発で逆転を許した。そういった教訓をしっかり受け止めたピッチングであった。唯一の失投はカブレラに打たれたレフトオーバーの2塁打ぐらいか・・他の打者は“打たされている”といった印象が強い。まさに、“のらりくらの”ペースだった。

ホークスは打線の入れ替えも当たった。1番出口、2番柴原のアナウンスに場内はどよめく・・そして9番川崎。4回の集中攻撃はまさにこのオーダーが機能した結果だった。第3戦に続き鳥越がタイムリーとラッキーボーイ的な存在が下位打線にいるのは心強い。川崎もHRを放ち貴重な追加点を挙げた。心配なのは4番松中。ここだけは打順を動かせない。この日もノーヒットに終わり13打席連続で音無し。打率.071とどん底状態にはまっている。救いは好守でチームを盛り立てていること。集中力は途切れていない。前後を打つ井口、城島が好調なだけにいつもの“つながり”が保てていないのは確かだ。しかも第5戦は松坂が登板してくる。そうなると苦手としている(16打数1安打)城島のバットからも快音が聞こえなくなるかもしれない。そうなると松中の復調は連覇には絶対に欠かせない。

第5戦は同級生対決となる新垣、松坂。登板間隔からしてお互いに万全とはいえない状態でのマウンドとなる。万全ではないからこそ通常のピッチングではないところでの我慢比べとなるだろう。もし首をかしげるようなシーンがあれば、それは「いつものボールが行かない」ことへの迷い・・。松坂は中3日、新垣は中4日だが第4戦はベンチ入り待機とそう差はない。お互いシーズン中にはなかった難しい調整を強いられている。ともに生命線である直球の切れがどれほどかが勝負の分かれ目になるような気がする。新垣はスライダー、松坂はチェンジアップを生かすための“直球の状態”という図式になる。体への負担からすれば異常にねじりを加える松坂の方が、肩肘よりも腰や痛めたでん部への影響が不安要素として残る。下半身がしっかりしないと変化球の制球が思うようにできないからだ。

両投手が崩れるとしたら新垣は直球、松坂は変化球を打ち込まれる時だろう。新垣は主軸に対してはスライダーを中心に仕留めていくことが多いが、下位打者には不用意に直球を投げ込むことが多い。そういった意味で西武のキーマンは貝塚、中島あたりか。ホークスはやはり松中だろう。それと1番起用が前提で川崎。この2人がキーマンとなる。川崎はこれまでの松坂との対戦では直球に差し込まれることが多かった。その川崎が直球にタイミングが合うようであれば、野田のリードが変化球主体になるかもしれない。すると下半身の疲労から変化球の切れ、コースが甘くなる可能性が高い。そこをきっちり捕らえていけばホークス打線が抱いている松坂への苦手意識も克服できるだろう。ここまでのホークス打線は引っ張った打球が多いような気がする。松坂のような投手はボールの力を利用して逆方向に打つことでしか攻略は難しい。強振しては松坂の思うツボだ。井口、ズレータが右方向へ角度のいい当たりを打てるようなら流れはホークスに傾くだろう。あとは松中の打球に角度が戻るかどうかだ。試合を決める一発を期待したい。
一覧
2004/10/10
←Back Next→

totto