top鷹がコラムHawks2004>連覇へ向けて#12

Hawks!2004シーズン〜連覇へ#12
Hawks!2004シーズン〜連覇へ

プレーオフ第2ステージ
激戦も延長10回力尽きる・・

L 000 003 000 1 4
H 000 100 011 0 3


結論から言うとシーズン1位のホークスが2位西武に敗れるという波乱の幕切れに終わった。パ・リーグ今季最終戦は9回で決着つかず延長までもつれる大激戦・・。最後は掴みかけたリーグ制覇がするりとこぼれ落ち、ホークスは3-4と1点差に泣き本拠地で胴上げを許す結果に・・。133試合守り抜いた1位という勲章もたった5試合で終わってみれば記録上リーグ2位。ホークスファンとしてはやりきれない非情なプレーオフとなってしまい悲願の連続日本一の夢も叶うことはなかった。

試合は松坂、新垣両投手の意地のぶつかり合いで静かにスタート。3回まで両軍合わせてヒット1本という凄まじい投手戦を展開した。均衡を破ったのはまたしても城島のバットだった。今季はアテネで抜けた期間があったがそれでもMVPを獲得した昨季を上回る.341、35HR。言い訳が嫌いな男の意地でもあった。そしてこの短期決戦でも無類の勝負強さを発揮しチームを引っ張った。4回、ここまで苦手としていた松坂から今プレーオフ3本目となる先制ソロアーチを左中間スタンドに叩き込んだ。新垣の好投を無駄にしたくない・・という思いが詰まった一振りであった。

しかし・・・ここから2点目までの道のりが遠かった。城島のHRで先制したホークスはなおも2死1塁でズレータが右中間を破る2塁打で松坂潰しに掛かる・・。スタートを切っていたバルデスは一気にホームを落としいれようと激走!しかし赤田―高木浩の絶妙な中継プレーと野田の好ブロックに追加点が奪えない。5回も2死2塁とし古巣相手に燃える宮地がライト前ヒット!しかし代打で途中から守備に入っていた小関が矢のようなストライク返球・・またしても野田の好ブロックに遭い柴原本塁タッチアウト。2度の本塁憤死がホークスベンチを意気消沈させ、松坂を盛り上げさせるキッカケとなってしまった。敵ながらあっぱれな好守の連続で徐々に流れが西武に移っていく・・。城島はバットで野田は体を張ったブロックで両投手を強烈に援護射撃した。ここまでは気合の入ったバッテリーが試合を引き締める主役を張った。

我慢比べの試合展開に新垣がシビレを切らしてしまう。1点リードしながらもムードは俄然西武。そんな勢いに押され満塁のピンチを背負ってしまった。ここで代打・石井義新垣の失投を逃がさない。甘く入った高めのボールをレフト方向へ流し打つと打球はぐんぐん伸びバルデスの頭上を越える逆転タイムリーとなった。野田も貴重な犠飛で3-1。本来ならホークスが奪ってるはずの2点リードが西武の方に入ってしまった。

松坂は好守に助けられ粘って6回1失点でお役御免。第2ステージは通算12回で1失点、防御率0.75とホークスを充分に苦しめた。松坂という壁から解かれたホークス打線は遅ればせながら8回から反撃に転じる。井口小野寺からバックスクリーン右にソロHRで2-3と1点差。後がない9回は守護神豊田から鳥越がレフトオーバー2塁打でチャンスメイク。柴原が同点タイムリーを放ち王者の意地を見せた。しかし王者の粘りもここまでだった。井口の2塁打で2死2・3塁と一打サヨナラの場面まで演出するが、松中がセカンドゴロに終わり胴上げならず・・。最後の打席も松中の打球に角度が戻ることはなかった。

究極のピンチを凌いだ西武にもう怖いものはない。10回、小関がラッキーな2塁打で出塁すると、3塁に送って代打・犬伏が勝ち越し犠飛で4-3。10回裏は初戦でKOした石井貴にリベンジ投球を許し、最後の打者鳥越の打球は力なくセカンドゴロ・・無情にもゲームセットとなってしまった。

9回裏の攻撃がすべてだったという意見もある。同点においついた場面で出口に送らせておけば、井口のポテンヒットで試合は終わっていた・・・と言うが走者が2塁なら自動的に前進守備に切り替わり井口の打球は小関のミットに収まっていたはず。ならば松中が決めていれば・・という声もあるが、シーズン中の活躍がなければここまで来れていないかもしれない。いろいろな意見があるかもしれないが、ひとつ言えることはレギュラークラスの差ではなく最後は“総合力の差”で敗れたということである。西武は石井義、小関、犬伏のバットで試合を動かし試合を決めた。流れを変えた野田、小関の好プレーも素晴らしかった。第5戦の勝利に関わったプレーヤーはレギュラーシーズンではじっと出番を待つ身の選手たちだった。控えを含めた総力戦で一歩西武に及ばなかったということだ。

「負けて見えてきた部分もある」
王監督は試合後こう言い残している。ファン以上にやりきれないのは選手であり指揮官のはず。しかし、ホークスはこの悔しさをバネにもう来季リベンジへ向かっている。松中の涙、城島の胴上げを焼き付ける鋭い眼光・・。そして何より王監督が言い残した言葉が来季巻き返す原動力となろう。ひと回り強く逞しくなったホークスを期待しよう。
一覧
2004/10/11
←Back

totto