| Hawks!2004シーズン〜連覇へ#1 |
| Hawks!2004シーズン〜連覇へ4カード11試合を終えて |
| 特集アンケート:Hawksオーダー&勝利の方程式
2004年シーズンが開幕。王監督は10年目という節目のシーズンとなる。昨年記録的な打線と若返った投手陣を軸にリーグ優勝、日本一を勝ち取った。当然のことながら今季も優勝候補筆頭。そのプレッシャーを背にホークスの新たな戦いが始まった。 ここまで4カードを終了し戦績は6勝5敗で2位。昨年も10試合時点では5勝5敗で開幕ダッシュには失敗している。今季もスタートこそ4勝1敗と好スタートを切ったが、千葉マリンスタジアムの鬼門が復活し3連敗して失速した。近鉄戦を2勝1敗で勝ち越しなんとか貯金1で本拠地福岡ドームに帰ってくるが、連覇するチームとしては何か物足りなさを感じている。 打線はまずまずの結果は残している。球団最速のチーム20本塁打を放ち長打力では他球団を圧倒。しかしここ一番でのタイムリー欠乏症も否めない。特にルーキー馬原が登板した近鉄との2回戦は拙攻続きで白星をプレゼントできなかった。8回は相手のミスもあって無死満塁のチャンスでクリーンナップを迎えるも井口併殺、再び2死満塁とするも城島二フライで無得点・・。9回もズレータが中前打で出塁後、エンドランが読まれて走者挟殺死・・その直後に稲嶺が2塁打を放つなどチグハグな攻撃でルーキーを援護できず・・結局10安打しながら1点で中村ノリのサヨナラアーチのお膳立てをしてしまった。一発攻勢も魅力だが、こういった大味な攻撃は長続きしない。ここまで61得点中28得点(約46%)が本塁打による得点である。しかも20本中ソロ本塁打が7割の14本と相手へ大きなダメージを与えるまでには至っていない。それが20発も放ちながらも6勝5敗という苦戦に繋がっているのだろう。昨年の“繋がり”を意識した打線が復活しないことには首位争いで抜け出すのは厳しい状況と言えよう。それにはまず1番柴原の出塁率アップは欠かせない。開幕から続けてヒットこそは出ているが長打ばかりで出塁率は.265と低迷。これでは2番川崎が生きてこない。5番城島、6番バルデスも一発は出ているが本来の調子と言えず打線が切れてしまっている状況だ。3番井口、4番松中の状態が良いだけにホークスとしては当面ここで勝負を賭けたいところだ。それだけに1・2番が出塁し足でかき回すような展開に持ち込まなければ3番以降の爆発は期待できない。 1回9点−2回10点−3回2点−4回9点−5回8点−6回5点−7回10点−8回5点−9回3点−延長0点で合計61点 イニング別の得点経過を見ると5回までに38点、6回以降だと23点と激減している。これは昨年に似た傾向で“先行逃げ切り型”と言える。これは終盤に代打や守備固め要員の力不足も指摘される。レギュラークラスと控えクラスの力の差が大きいことで攻撃力を落としてしまう。また後にも述べるが投手陣との絡みも大きい。ゲーム序盤での大量失点が多いため打線が単調になってしまっていることも考えられる。5回までに56失点中39失点していることを考えるといくら打線が頑張っても厳しい。 投手陣は不安視されていた『抑え不在』がそのまま試合に出てしまった。サヨナラ負けが2度と絶対的な守護神不在が最後の最後で脆さを露呈してしまった。日替わりで「抑え」をローテーションするという苦しい台所事情・・やはり抑えは専念させることでしかモチベーションを保つのは難しい。そもそも「その日一番調子の良い中継ぎ陣を抑えに」という首脳陣の方針が間違った判断だったのかもしれない。ここにきて水田が2セーブで新守護神に名乗りをあげているが、相手を圧倒するだけのスピードボールや決め球には不足を感じるため試用期間といったところか。 先発陣は新垣が大誤算・・。OP戦絶好調だっただけに先発2番手として送り込んだがいずれも大量失点による5回持たずのKO負け。カーブを習得したことで投球に幅ができたと高く評価されていたがこれが逆効果となってしまった。腕の位置を上げたことによってスライダーの切れが失われた。カウントが取れる球が増えたが空振りを取れる球を失ったのだ。新垣にとってスライダーは生命線・・この代償は大きかった。 1回2点−2回9点−3回6点−4回18点−5回4点−6回3点−7回13点−8回2点−9回1点−延長1点で合計56失点 イニング別の失点状況でわかるように前半だけで7割もの得点を与えてしまっている。先発の完投勝利が開幕試合の斉藤だけというのも寂しい。新垣、杉内と完投能力のある投手が豊富なだけに、もう少し先発陣に踏ん張ってもらわないと中継ぎ陣がもたない。11試合で登板した投手は38人。佐藤、水田、三瀬はすでに5試合登板と酷使状態にある。 また与四死球の多さも気になるところ。これは技術云々ではなく完全な悪循環を招いている状況だ。四死球絡みで失点されていないイニングは無いことからも意味のない四死球が多いことが伺える。直球は高めに外れ、変化球は外角低めへお辞儀してしまう・・という印象が強い。逃げのピッチング、四球を恐れて四球を出してしまっているという感じだ。四球をキッカケに得点を許したのは15回にものぼる。これでは野手のリズムも崩してしまうだろう。 ただ収穫もあった。ルーキー馬原が2試合に登板しチーム一の安定感を誇るピッチングを披露した。防御率1.06はリーグ2位につけている。スタートとしては上々だ。スライダー、カットボールを武器に打者の手元で微妙にタイミングを外している。OP戦同様大崩れしないピッチングができる貴重な存在だ。計算できるピッチャーが新たにローテに加わったことで和田不在、新垣不調を補ってくれた。馬原がいなければ現時点でのチーム防御率は大変なことになっていただろう。 いずれにせよ打線も投手陣も開幕から乗り切れていないのが現状である。王監督の「今年は何かが違う。勝利の女神を呼び込めない」とのぼやきが今のホークスを象徴しているのではないだろうか?王者としてのプライドなんていらない。本来の姿さえ取り戻せば“連覇”への道もそう険しくはないはず・・。1ヶ月ぶりに和田が復活する今日(4.9日本ハム戦)から本来のホークスを取り戻してもらいたい。勝っても負けてもホークスらしさを。 |
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| 2004/4/9 |
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