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Hawks!2004シーズン〜連覇へ#5
Hawks!2004シーズン〜連覇へ

1番井口・6番柴原
シーズン前にはなかったホークスオプション

6.8日ハム戦を終えて今シーズン最多の貯金12。ようやく落ち着いて試合が観れるようになってきたように思う。相変わらずロッテ戦で苦汁を舐めさせられているが、オリックス、日本ハムと確実に勝ち星を拾っている。昨季の前半戦はどちらかというと斉藤をはじめ和田、新垣ら投手陣の踏ん張りが中心だったように思う。前半戦で早々と斉藤、和田が2桁勝利を手にしたことでもそれがわかる。そして投手陣がバテてくる夏場以降は記録を塗り替える猛打炸裂で一気にペナントを制した。しかし今季のこれまでの戦いぶりをみると攻撃陣への依存度が大きい。投手陣をみても新垣、グーリン5勝が最高で斉藤、和田4勝と続く。打線は3割打者が3人(川崎・松中・城島)、2桁本塁打が5人(井口・バルデス・松中・城島・ズレータ)、40打点以上が5人(2桁本塁打者と同じ)と他球団に比べ突出している。現在もプロ野球タイ記録の14試合連続5得点以上と打線が長期間好調を維持している。チーム打率も38試合目の西武戦.259を境に現在では.280まで上昇。ここ10試合で8度2桁安打と相手からすると手がつけられなくなってきた。

好調な打線を支えているのは『1番・井口』。開幕当初は昨季同様3番を任されながら35試合で打率.261、6HR、21打点となかなか調子が上がらなかった。1番に起用されてから持ち前の呼び込んでセンター返しが甦り打率も.290と急上昇。右方向への長打も増えた。3番だとどうしても「走者を帰す」ことに力が入る。それが1番だと「塁に出る」ことが最大の役割となり、目先が変わったことが井口にとって好影響だったようだ。それまでは柴原、川崎が1番打者を務めてきたが井口が1番に座ることにより、それぞれの役割が明確になったとも言える。

川崎は小技の効く万能型タイプ。決して「1番向きではない」ことはないが、状況に応じたバットコントロールが巧い選手なので、王監督も当初から『2番固定』を理想に掲げていた。柴原の不調で1番を任されることになったが、そうなると2番打者探しが日替わりに・・。ここが打線としての“つながり”を欠く要因となってしまった。上位打線はやはり下位打線と違って“固定”することで威力が発揮される。高橋、宮地、出口・・とその日の相手投手や調子によって“2番”を回してきたが、これは下位打線だから通用するわけであって、上位打線では機動力といった面で“日替わり”は大きな痛手となる。例えばそれが“送りバンド失敗”という形で出てしまった。

柴原は下位打線のキーマンになるべき存在だと思う。開幕当初は背番号も1に一新し、“1番打者”へのこだわりを持っていたようだが、理想は“下位打線の1番打者”だと思う。井口、川崎に比べそこまで足は速くはないので『1番・柴原』では走者としてのプレッシャーが若干弱くなる。復帰後は6、7番を打っているがこれも固定した方が尚威力を発揮するのではないだろうか?相手チームにとっては城島の後にズレータよりも、柴原の方がプレッシャーを感じるかもしれない。ズレータ柴原の出塁率が今後上がってくれば、打点が増えるチャンスも巡って来る。そういった意味で6番に下位打線のトップバッターとして柴原、そして『恐怖の7番打者』としてズレータを置くことで打線に厚みが出てくる。

『1番井口』の相乗効果はバルデスの復調という形でも現われた。3番に座ることによって本来の広角に打ち分けるバッティングが息を吹き返した。6番の時は前を打つ松中、城島が前半から本塁打を量産していたのも影響してか少々強引さ荒っぽさが目立つ打席が多かったように思う。今は昨季のベストな状態に近づきつつあるのではないだろうか?助っ人外国人は、キッカケさえ掴めば爆発力は期待できる。バルデスの打撃技術はこの3年間で証明済み。あとはキッカケが欲しい時だった。そういった意味でも1番・井口、3番バルデスが同時に上昇のキッカケとなったのはグッドタイミングだった。

極端な話、8番、9番は可能性を試す意味でも日替わりでいいと思う。しかしこれも1〜7番までが形になってこそ言えることなのだ。井口、バルデスの3割到達は時間の問題だろう。2番川崎も小技あり、機動力ありでリーグ位一の2番バッターへの称号を手にしつつある。4番松中、5番城島は言うまでもなく球界きってのクリーンナップ。この時点で3割、20HR、50打点以上は素晴らしい。柴原も左中間、右中間と外野の間に打球が飛ぶようになってきた。固め打ちができるだけに今のうちに状態を戻しておきたい。ズレータも打率.283は上出来。バットを寝かせたことにより変化球への対応に柔軟性が出て来たのが大きい。30発はいけるのではないだろうか。

いずれにせよ開幕当初にはなかったオーダーである。『1番・井口』はホークス打線のカンフル剤となった。井口、川崎の足で相手バッテリーへプレッシャーをかけ3番以降で確実に得点する。6.6-6.7日本ハム戦では2試合続けてバルデスの内野ゴロで井口が先制のホームを踏んだ。攻撃のリズムはやはり1番打者が作るものなのだ。また6.5西武戦での逆転満塁HRは大きかった。そこで連敗していればズルズルいっていたかもしれない。チームに勢いを取り戻す一振りだったように思う。そういった意味で今後の『1番・井口』のHRも打てて走って点が取れる活躍に期待したい。

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2004/6/11
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