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Hawks!2004シーズン〜連覇へ#6
Hawks!2004シーズン〜連覇へ

前半最後の天王山
表ローテの対決は西武に軍配

「昨季の再現を」斉藤、新垣、和田のいわゆる表ローテで臨んだ西武との3連戦。昨季はこの3人で3連勝してVロードへ加速していったが、今季は1勝2敗と負け越し・・。相手ミスで2戦目を拾ったものの3連敗してもおかしくない試合運びだった。相手も松坂、張、西口の必勝ローテをぶつけてきた。自慢の打線も7、9、6安打と3試合一桁に抑え込まれてしまい勝ちパターンが作れない消化不良の試合が続いた。

●2-12
やはり初戦、エース斉藤で大敗し、流れと勢いが西武に傾いたのが最後まで尾を引いてしまった。ここまで斉藤は西武戦通算8勝負けなし。しかも相手が松坂だと4連勝と抜群の相性を誇っていた。しかし4回2/3で9失点KO・・エースのプライドも相性の良さも見事に打ち砕かれてしまっただけにショックは大きかった。ベンチもこの“相性の良さ”が判断を微妙に狂わせてしまったようだ。4回の4失点は仕方ないとして5回の交代時期は明らかに遅かったように思える。エースのプライドと相性の良さに懸けたのか2テンポほど交代をためらったように見えた。確かに昨年はピンチにも驚異的な粘り強さで切り抜けるだけの信頼の厚さがあった。しかし今季の斉藤は明らかに粘りがないし、フォームにも躍動感が感じられない。唯一5.23西武戦で見せた気迫のピッチングだけが昨季の斉藤と重なって見えた。フォームが小さくなるとフォークが見極められてしまう。メジャーで苦戦している野茂も同じ壁にぶつかっている。昨年のDVDを見てみたが、明らかに昨季の斉藤はフォームがダイナミックである。それがピンチになるほど気持ちが全面に出ていて、投げた後に体が1塁側によじれるほど力もこもっている。しかし今年はどうだろう。首をかしげるシーンも多ければフォームが小さく感じてしまう・・フォームに威圧感と迫力があればワンバウンドするようなフォークでも打者はつい手が出てしまうものなのだ。斉藤には原点回帰と本来のピッチングフォームを早く取り戻して欲しい。

○5-2
2戦目は斉藤の弟分の新垣が我慢のピッチングで勝利した。5回まで7安打されるも6回以降は1人の走者も出さないパーフェクトピッチングを披露。序盤から150km/h台を連発しスタミナ面が心配されたが、終盤8回にプロ最速タイの153km/hを計測するなど気力、スタミナともに十分だった。この投球リズムが攻撃リズムの流れを変えた。5回までに3安打無得点に抑えられていたが、七夕男・井口の1発で1点差に詰め寄ると、7回は本間のヒットなどで1死満塁とし、を引きずり下ろした。そしてここが勝負所と王監督が動く。川崎のところで代打・大道を起用しプレッシャーをかけてきた。これには西武ベンチも驚いたことだろう。当然右打者が打席に入ったことで3塁線を狭く守備位置を変えたはず。そして大道の打球は当たり損ねながら三遊間へ転がった。もともと守備は巧くないフェルナンデス・・無理な体勢からバックホームを試みるも大暴投で2者が帰りホークスは逆転に成功したのだ。1点もやれないという西武の守備体系を崩す一打となった。新垣は結局9回を投げ切り11奪三振で完投勝利。この勝利で今や一番の安定感と計算できるピッチャーは間違いなく新垣であることを印象付けた。

●1-3
そして3戦目は同期の新垣に続けと和田が先発。昨季西武戦5勝1敗のレオキラーである。しかし今季はここまで1勝1敗、防5.59とやや苦戦。斉藤同様に研究・攻略されているのが目に見えていた。だが、気合充分の立ち上がりで直球が冴える。140km/hに満たない直球でも西武の打者が振り遅れたり、詰まるシーンが目立つほどの力強さ・・。しかしこれが後に裏目と出てしまうことに・・。その布石は変化球の制球にあった。直球に比べると今ひとつ狙ったところにボールがいかない・・。先制点をもらった直後の3回、打席には前日エラーで逆転負けを演出してしまったフェルナンデス。その今ひとつなチェンジアップが決まらずカウントは0-2と打者有利に。そして投じた3球目はインハイの直球だった。“待ってました!”といわんばかりにフェルナンデスは強振し打球は弾丸ライナーでレフトスタンド中段に突き刺さった・・逆転2ランである。和田にすれば痛恨の1球、フェルナンデスにすれば汚名返上の1発となった。結局これが決勝点となり1-3と惜敗。フェルナンデス、カブレラと全打点をクリーンナップが叩き出した西武に対し、ホークスは9番高橋のタイムリーのみ。バルデス、松中、城島10打数無安打と主軸の差が明らかに出た1戦だった。

この3戦の戦いぶりを見ると、犠打などを絡めた“緻密な野球”に差を感じた。2戦目は小関が2、野田が1の送りバンドを成功させ、うち2回が得点に絡んでいる。3戦目も3点目は小関の送りバンドからカブレラの犠牲フライを生んだ。こうやってみてみると西武の方が“勝つ野球”に徹しているように思う。ホークスは3戦目で川崎が自身初となる3盗塁(通算28個)で機動力は発揮したが得点には絡めず・・。やはり.290を越えるチーム打率とリーグトップの118HR打線に頼りがちな試合運びであったことは否定できない。おそらく、ゲーム差0.5はこの“緻密さ”の差ではないだろうか?ホークス打線にこの“緻密さ”さえ加われば鬼に金棒、後半独走も夢ではないと思う。
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2004/7/9
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totto