top>熱パを満喫>Remember Pacific>1989ペナントレース
| 1989年パ・リーグ3強ペナント争い | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 前年(88年)、壮絶な最終戦で優勝を逃がしたバファローズはこのシーズン優勝候補の一角と評価されていたが開幕時は波に乗れないスタートとなってしまった。 6月末時点で首位オリックスに8.5ゲーム差の2位と離されてしまう。しかしここから近鉄の猛追が始まった。7月を14勝6敗で大きく勝ち越した近鉄はもたつくオリックスをついに捕らえ首位に踊り出る。この時点でも奇跡的な快進撃であった。 しかし前年同様すんなりいかないのがパ・リーグ。 9月に入るとそれまでリーグ4連覇という大本命・西武が猛追。逆に近鉄は8勝9敗と失速・・首位の座を西武に明渡すことに・・。ここからペナントレースの行方は近鉄・西武・オリックスの3強による熾烈な戦いが繰り広げられることになる。 |
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10/11時点
最終戦までの日程
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| 上記の通り西武が残り3試合を残して首位。西武も最大11ゲーム差を逆転しての首位はミラクルであった。そして1ゲーム差で4試合を残した近鉄、オリックスがつけていた。勝率勝負のペナントでは負け数が少ない方が有利とされている。この時点では西武が有利。勝ち数で1つ上回っているオリックスは負け数で西武と3つの差が大きな壁となっていた。実はは10/12ダブルヘッダーの前にオリックスが勝っていれば、この時点でオリックスは70勝53敗3分の勝率.569となりM4が点灯していた。 いずれにせよ、この10/12のダブルヘッダー2試合の結果次第で態勢が決するXデーとなった。 |
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| ミラクルバファローズ―夢をつないだ2人の助っ人外国人 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 近鉄は10/5オリックス戦に敗れた時点で自力優勝の望みを断たれていた。この時点で首位まで3ゲーム差の3位。残り試合は9試合と絶望に近い数字であった。しかしここからミラクルが起きる。翌10/6のオリックス戦は延長10回、リベラの劇的なサヨナラHRで勝利。これで息を吹き返したのだ。これを機に3連勝して10/10西武との天王山を迎える。 初戦は西武・渡辺久、近鉄・山崎の息の詰まるような投手戦。鈴木貴のHRで近鉄が先制するが、試合巧者西武も追いつく・・というシーソーゲームに。そしてここで試合を決めたのはまたしてもリベラであった。8回に勝ち越しのHRを放ち3-2と辛勝。大事な初戦を助っ人の一発で近鉄が先勝した。同じ日にオリックスがロッテに負けてしまったため近鉄は残り4試合で消滅していた自力優勝の可能性が出てきたのだ。勢いは完全に近鉄・・・しかし不運にも翌日の試合は雨のため水入りとなってしまう。これにより12日はダブルヘッダーに日程が変更になったのだ。 |
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| ダブルヘッダー第1試合。水入りは近鉄に傾きかけていた勢いを雨と一緒に流してしまったような試合展開となった。2回までに4点のリードを奪われる劣勢・・。4回にブライアントがソロHRを放つが追加点を奪われ1-5と4点差で前半を折り返した。相手投手は西武エース格の郭泰源。5回まで2安打に抑え込まれ反撃の糸口が掴めないまま後半へ・・。この時点ではかなり厳しい点差であった。 4点差を追う6回、ヒットと四球でいきなり無死満塁のチャンスが訪れる。ここで打席には前の打席HRを放っているブライアント。誰しも単純に“満塁HRで同点”を思い描き、期待を寄せた。息を呑む場面・・・しかし当のブライアントは初球をなんなく振り抜き打球はピンポン球のようにライトスタンドへ消えていった。郭は一番打たれてはいけない場面で初球を叩かれた・・ブライアントはじっくり料理したいところを1球で片付けた。まさに“1球の怖さ”を印象付ける一発となった。 こうなれば近鉄というよりブライアントの勢いは止まらない。同点で迎えた8回、再び打席が回ってくる。西武は初戦で先発していたエース渡辺久をリリーフで送り込んできた。ここまで15勝の実績を信じての起用だった。しかし中1日の登板である。 ブライアントは2ストライクと追い込まれた4球目。渡辺久が渾身の力で投げ込んだ内角高めのストレート・・おそらく吊らせようと投じたボールだったのかもしれない。西武バッテリーには空振り三振を狙った配球に思えた。が、ブライアントは物の見事にこの球を弾き返した。打った瞬間、HRとわかる48号がライトスタンドに突き刺さったのである。 試合は最後吉井が締めて6-5で近鉄の勝利。6点すべてがブライアントによるオーバーフェンスからなるもの・・。まさにブライアント一人にやられた西武バッテリーであった。それにしても渡辺久起用には打たれたからこそ疑問が残る采配となってしまった。 |
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<第1試合>24回戦・西武13勝11敗
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| 一日2試合というのは流れを変えるには時間がなさ過ぎる。勝利に沸きあがる近鉄ベンチ。まさかの逆転負けにショックを隠せない西武ベンチ。「切り替えていこう」にもなかなか短時間で切り替われるものではない。 第2試合はそんな雰囲気のなか始まった。 初回は点を取り合って2-2の同点・・・西武もなんとか試合を作ろうと必死だ。しかしその粘りもこの男のひと振りで蹴落とされてしまう。3回、1死走者なしからブライアント。1試合目の3本のHRで警戒は強まっていたが西武バッテリーに策はなかったようだ。ブライアントは近鉄ファンの夢を乗せて勝ち越しの特大HRをセンターバックスクリーンに放り込んでしまった。この日4本目のアーチである。ミラクルを一人でやってのけてしまった。 これで完全にペースをつかんだ近鉄は10/12以前の立役者リベラ、そして鈴木にもHRが飛び出しワンサイドゲームに。終盤、西武主砲の清原が2ランで対抗するも時すでに遅かった。14-4で近鉄が大勝した。 |
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<第2試合>25回戦・西武13勝12敗
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| 10/12川崎球場の結果 <第1試合>オリックス10-2ロッテ <第2試合>オリックス14-2ロッテ |
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| 10/5には自力優勝の可能性が消滅し絶望的な立場に置かれた近鉄であったが、まさに絶望の淵から這い上がってきたように西武戦3連勝を飾ったのだ。この時点で待望のマジック2が点灯した。オリックスもロッテに連勝するが、ここにきて3連戦の初戦を落としたのが大きく響いてしまった。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
10/12ダブルヘッダー終了後成績
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| 次の日、オリックスがロッテに敗れしまったため近鉄のマジックが1となり、近鉄はダイエー戦に優勝を懸けた戦いに臨む。この試合で決めきれなければ最終戦の西武戦に持ち越すことになってしまう。是が非でもダイエーを破って優勝を決めなければならなかった。もしダイエー戦を落としていたら近鉄70勝54敗.565となりゲーム差0の首位で最終戦を迎えていたことになる。すると、 ■近鉄が西武に勝てば、オリックス勝敗に関わらず近鉄が優勝 ■近鉄が西武引き分けで、オリックスが勝てばオリックス優勝、引き分けか負けだと近鉄優勝 ■近鉄が西武に負けて、オリックスが勝てばオリックス優勝、引き分けか負けだと西武優勝 と3チームいずれにも優勝のチャンスが与えられていたのだ。 |
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しかし近鉄は藤井寺球場でダイエーを退き、見事129試合目で念願のリーグ優勝を果たした。歓喜のマウンドで両手を突き上げていたのは一昨年の悔しいマウンドを送ったエース阿波野であった。 88年130試合目で優勝を逃がし、89年は129試合目で栄冠を手にした。まさに259試合をかけて掴み取ったリーグ制覇であった。 |
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最終結果
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